魚介輸入、異例の大幅減 食料品輸出も急ブレーキ

2023年9月21日

 財務省が20日に発表した8月の貿易速報によると、魚介類(非食用水産物を除く)の輸入は7月に続いて前年比大幅に減少した。数量・金額がともに2ケタの減少で2か月続くのは、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年4~5月以来となる。

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 8月の輸入実績は13万9377トン、1346億1900万円で、前年の同じ月と比べて数量は16・8%減少し、金額も18・6%減少した。実績は7月を若干上回ったものの、減少率は量・額ともに7月より拡大して今年最大となった。

 これを国・地域別にみると、主に国内加工に向けられる原材料が多い米国やロシアが数量・金額ともに2~4割ほど急減したほか、エビ類や最終製品・半製品が多い中国やアジアからの輸入も、ともに1割前後減少している。[....]