ベトナム加工大手が善玉菌でエビ養殖成功

2024年4月8日

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新しい養殖方法について語るカン会長

 三井物産(株)が出資する世界最大級のエビ加工会社、ミン・フー水産(株)のレ・バン・カン最高経営責任者(CEO)兼会長は2日、本紙のインタビューに応じ、ベトナム国内でプロバイオティクスを活用することでコストを抑え甘みが強く、色が濃いエビの養殖方法を確立したと明かした。ミン・フーグループは2月に新たな加工場を竣工させたばかりで、エビフライや天ぷらなどの高度加工品の生産力増大を計画している。

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 同社では一平方メートル当たり250~300尾近い稚エビを投入する「超集約養殖」に2019年ごろから取り組んできたが、オペレーションの難しさなどから昨年、同養殖方法は終了。代わって取り組んでいるのが善玉菌とも呼ばれる微生物、プロバイオティクスを用いた養殖方法だ。[....]