ジェトロがウェビナー開催「付加価値品を米国市場へ」

2024年5月1日

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中国の代替加工地が探られている冷凍両貝ホタテ(写真はイメージ)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は4月26日、中国の禁輸により流通に影響を受ける日本産ホタテの、メキシコでの加工の可能性に関するウェビナーを行った。ジェトロメキシコ事務所貿易促進ダイレクターの志賀大祐氏が、3月中旬に行った日本企業によるメキシコ視察の内容を紹介しつつ、メキシコのホタテ加工地、さらには消費地としての優位性や課題について説明した。

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 ジェトロでは対中輸出水産物の筆頭だったホタテの輸出先、加工先の多角化を支援する活動をしており、3月の視察もその一環で実施した。視察先はメキシコ北西部、米国カリフォルニア州との国境から南方100キロに位置するバハカリフォルニア州・エンセナダ市。志賀氏によると、カキやアワビ、蓄養マグロなどの産地で、水産加工場が集積し、米国西部のロサンゼルスやラスベガスなど大都市への冷蔵物流網も確立されている。ロサンゼルスまでは陸送で5時間という。[....]