道秋サケ最終2940万尾、前年比8割増

2023年1月13日

北海道秋サケ沿岸漁獲の推移

 【札幌】北海道連合海区漁業調整委員会は11日、昨年の道内秋サケ漁獲の最終速報をまとめた。全道の漁獲尾数は前年比76%増の2940万尾と、近年続いた低水準から一定の回復を果たし、3000万尾に肉迫した。魚価も堅調に推移したため、漁獲金額は42%増の639億円と伸長し、現行の漁獲速報となった2001年以降では06年の597億円を抜き、最多となった。

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 道内秋サケ漁は昨年12月25日までにすべての地区の漁期が終わった。系統群別漁獲は主産地のオホーツクが中部、東部、西部の全3地区とも実績を伸ばし、合計で75%のプラス。次いで漁獲の多い日本海も中部、北部、南部いずれも前年を大きく上回り、トータルで80%増と伸びた。このほか根室、えりも以西、えりも以東も前年比プラス。地区別で前年割れとなったのはえりも以東の東部(3%減)のみで、全道的に好漁の様相となった。[....]