道東沖マイワシ試操/前年度の枠組みを継続

2021年5月7日

旬の商材として生鮮マイワシを販売する札幌市の量販店

 北海道は今年度の道東沖マイワシ試験操業の枠組みについて、前年度と同じ内容とする方針を固めた。その第1弾として、まずロシア水域サケ・マス流し網禁止に伴う代替漁業の「サバ類・マイワシ試験操業」について、道は4月26日付で前年と同じ15隻を許可。今月中旬から徐々に出漁準備に取り掛かり、早ければ5月下旬にも操業を開始する見通しだ。

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 サバ類・マイワシ試験操業は前年度で「もうかる漁業プロジェクト」が終了。乗組員の雇用や地域経済への貢献など一定の効果は認められたものの、採算性の確保という面では課題が残されていることから、引き続き試験操業を実施し、検証していく。操業期間は5月1日?7月31日。

 一方、サンマ不漁対策としての「マイワシ試験操業」は89隻が対象。トン数階層別の隻数と操業期間は、▽10トン未満船=33隻、6月1日?10月15日▽10トン以上20トン未満船=29隻、6月16日?9月30日▽20トン以上50トン未満船=27隻で[....]