道東まき網マイワシ2年連続10万トン突破、サバ微量

2018年10月16日

 道東沖のまき網によるマイワシ漁獲が今期も10万トンを突破した。一方でサバは9月までほぼ漁獲がなく、対照的な漁模様となっている。
 北海道まき網漁業協会(釧路市)によると、マイワシの漁獲は11日現在の速報値で、約10万4000トン。25年ぶりに10万トンを超えた昨年に続き2年連続で大台超えを果たした。同協会によると、マイワシの漁獲は9日に今期いちばんとなる約7000トン(24船団)を記録するなど、好調が続いている。陸上の処理能力の問題もあるが、この先、漁獲枠(13万8854トン)の消化に向け、漁獲実績はさらに伸びる見通しだ。
 道東での今期のまき網のイワシ漁は例年より1か月早い7月半ばに始動。9月に入ると船団の増加とともに漁獲ペースも伸び、10月3日には操業許可をもつ全24船団が集結、同11日に1船団がイワシの割当(一船団5785トン)を獲り切って南下するまで、“フル生産体制”が続いた。
 魚体は小型魚と大型魚の混成。140?150グラムの大型魚もいれば50?60グラムの小型魚もいる状態で、平均では90グラム台。漁獲物は釧路を主体に、八戸、石巻などに水揚げされており、釧路での浜値はミール向けがキロ30円、加工向けが55円となっている。
 サバは10月11日からわずかに漁獲がみえだしたが、「魚群は薄い」という。[....]