農水省が方向性骨子を初改訂、市場整備予算採択で 

2024年2月28日

 農林水産省はこのほど、卸売市場整備予算の支援先を選んでいく際に参考とする「今後の卸売市場整備の方向性骨子」を初改訂した。昨年3月に策定したものを、卸売市場基本方針に盛り込まれた方向性だけでなく、喫緊の課題である「物流2024年問題」の視点を取り入れて充実を図った。

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 「搬入・荷受施設の整備」「場内・搬出施設の整備」「保管・加工施設の整備」「防災・環境対応」の従来からある4つの検討すべき取り組みの例に、新たに「物流機能の強化」を付け加えた。

 「物流機能の強化」の方向性としては、「2024年問題」を解決するカギとされている中継共同輸送に対応した荷捌き施設や、それに必要なコールドチェーンを確保する冷凍・冷蔵施設などの整備、データ連携・デジタル化、さらにはモーダルシフト(トラック幹線輸送を大量輸送可能な海運や鉄道に転換すること)に対応した拠点などを掲げている。[....]