輸入規制被害 申し出数十件

2023年9月13日

ALPS処理水の処分に向けた取り組みについて話した川合調整官

 東京・豊洲市場の水産仲卸の各業会に所属する若手で組織する、東京魚市場青年団体連合会(青団連、小林俊夫会長〈(有)ヤマイシ小林〉)は11日、場内の東京魚市場卸協同組合会議室で「ALPS処理水勉強会」を開いた。講師の経済産業省大臣官房福島復興推進政策統括調整官の川合現氏は、中国、香港、マカオの輸入規制強化に伴い、「被害の申し出が数十件来て対応を行っている」と、東京電力ホールディングス(株)の賠償手続きの現状を話した。

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 川合調整官は、多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)の海洋放出の必要性から、放出のメカニズムの全体像、安全性、モニタリング体制、広報活動、情報発信の取り組み、そして海外の反応などを横断的に解説した。[....]