藻場・干潟ビジョン見直し、持続的な保全体制へ

2023年10月3日

 水産庁は「藻場・干潟ビジョン」を見直し、担い手不足が進む漁業地域の実情やブルーカーボンなど新たな視点も加えた改訂版を取りまとめることを決めた。今後は都道府県や関連団体、有識者などから意見を聞き、12月に公表する予定だ。

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 基本的考えを取りまとめ、各海域の基本的な指針として位置付けられる藻場・干潟ビジョンは2016年1月に公表された。特に(1)衰退要因の把握(2)ハード・ソフト一体となった広域的対策(3)新知見の積極的導入(4)実施体制などの留意事項―という4視点が示され、この方針に基づいて、今年9月段階では全国80海域で藻場・干潟ビジョンが策定されている。[....]