秋田ハタハタ漁、管理実らずまたも減少

2023年5月10日

 秋田県のハタハタ資源対策協議会がこのほど秋田市内で開かれ、昨秋から行われてきた今シーズンの漁獲量が前年比42%減の176トンだったと報告した。徹底した操業規制にもかかわらず3年連続のマイナスで、2000年以降の最低記録をまたも更新。原因は産卵期の高水温にあるとみられ、関係者は「手の打ちようがない。このままでは秋田を代表する特産品が消えてしまう」と強い危機感を示した。

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 協議会にはハタハタの生産・流通に携わる定置網と底びき網の漁業者、加工業者、県水産振興センターの研究者らが出席した。今シーズンの操業は昨年9月から今年6月までとなっているが、冬場以降は漁獲が途切れているため、漁獲実績の報告とその検証を行うために催された。[....]