北ミサイルが北海道上通過太平洋落下、漁業者強い危機感

2017年8月30日

 29日早朝、北朝鮮から中距離弾とみられる弾道ミサイルが発射され、北海道上空を通過し、襟裳岬東方約1180キロの太平洋公海に落下した。北海道庁は午前9時から緊急会議を開催被害状況の確認などを協議。北海道漁連も「人命も奪われかねない恐ろしい状況」と強い危機感を示した。

 高橋はるみ知事は「これまでにない極めて重大かつ深刻な事態であると認識して、断じて容認することができない」として、政府に対して関係各国、国際社会と連携による適切な対処とともに、迅速かつ詳細な情報提供を求めていく考えを示した。

 一方、道漁連も被害状況の確認やメディアの対応などに追われた。川崎一好会長は「この時期、ロシア水域ではサンマ漁船が操業している。飛翔(しょう)体の落下を含め、操業中の漁業者周辺に落下した場合を想像すれば人命も奪われかねない恐ろしい状況。今まで以上に強い危機感を感じている」と、漁業者の操業への安全確保措置と北朝鮮がさらなる暴挙を繰り返さないよう強く抗議した。[....]