水研機構、28種54系群の評価完了

2022年12月26日

 水産庁と水産研究・教育機構は23日、最大持続生産量(MSY)ベースで初めて評価した10種・15系群を含む、13種・20系群の資源評価結果を公表した。これにより、2021年3月に水産庁が示した「漁獲可能量(TAC)魚種拡大に向けたスケジュール」に記載された28魚種・54系群すべての資源評価が完了した。

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 資源評価は親魚量や生産に関する親子関係など、利用可能なデータの多い種・系群から始まった。そのためスケジュール後半は、知見などが限られる種が多く残った。水研機構水産資源研究所の桑原智所長は「データの集め方から科学的なチューニングの手法、評価の高度化などに相当な課題があった」と振り返る。[....]