水産物８月、輸入・輸出とも好調　

2021年9月30日

　財務省が２９日に発表した８月の通関統計によると、水産物は輸入・輸出とも前月に続いて好調で、まとまりをみせた。ともに金額の伸びが顕著だった。

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　輸入（非食用水産物を含む）は１７万９６７１トン、１３１２億円で、前年の同じ月に比べて数量は４・５％増加し、金額の伸びは１８・７％に拡大した。数量が前年を上回るのは２月以来で半年ぶりだが、金額は５か月連続で増加し、特に７月以降は２ケタの伸びを示している。

　数量が復調に転じているのは、新型コロナウイルス禍で国際的なコンテナ不足や通関遅れで滞った前半の不振分を、７月以降ようやく挽回しつつあるため。また、コロナ後の需要回復を見据えて国際価格が上昇しており、全体的な調達コストの底上げが輸入金額の顕著な増加につながっているとみられる。[....]