魚介類輸入、200万トン割り込む/20年貿易速報

2021年1月22日

 財務省が21日に発表した2020年12月の貿易速報によると、日本が昨年海外から輸入した魚介類(非食用水産物を除く)は190万トン余りにとどまり、200万トンの大台をとうとう割り込んだ。200万トンに届かなかったのはおよそ188万トンだった1987年以来で、実に33年ぶり。輸入金額も88年以来の1兆4000億円割れとなり、平成年間の実績がほぼ吹き飛んだ形だ。

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 12月の輸入実績は19万4249トン、1401億9700万円で、前年の同じ月に比べて数量は4・6%、金額は9・4%それぞれ減少した。例年通り暮れの最需要期に向けてやや持ち直したものの、新型コロナウイルスの感染拡大が影響して減少傾向からは抜け出せなかった。[....]