日韓の「海業」議論、4年ぶりに交流会議

2023年6月29日

 全国漁港漁場協会(髙吉晋吾会長)と韓国漁村漁港公団(朴敬哲〈パク・ギョンチョル〉理事長)が毎年、相互に両国を行き来し、漁港、漁場、漁村が抱える課題の共有などを図るシンポジウム・第23回日韓漁港漁場漁村技術交流会議(漁港漁場漁村総合研究所共催、水産庁後援)が22日、都内で開かれた。両国関係が悪化していた際にも交流を続けていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4年ぶりの開催となる。

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 冒頭、日本側を代表して髙吉会長は「両国は世界有数の水産国。豊かな自然環境の形成や海の安全・安心、やすらぎ空間の提供など重要な役割を果たしている」とあいさつ。一方で海洋環境変化や資源の減少など厳しい状況に置かれていることに言及し、「水産業とそれを支える漁村の健全な発展には両国が密接に協力していくことが必要」と連携の重要性を強調した。

 今回の開催テーマは「海業(うみぎょう)による漁村の再生」で、両国から合計5テーマを発表。それぞれ取り組みや課題について意見交換した。[....]