日本水域、協力費下限引き下げで

2024年3月18日

 日本二百カイリ水域内ロシア系サケ・マスの今年の日本漁船の操業条件を決める日ロサケ・マス漁業交渉(日ロ漁業合同委員会第40回会議)が14日夜、妥結した。総漁獲量は前年と同じ2050トン。業界団体が操業実態に見合った枠組みとなるよう強く要望していた漁業協力費については、下限額を2000万円引き下げることで合意した。

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 魚種別漁獲量も前年同様で、シロザケが500トン、カラフトマス・ベニザケ・ギンザケ・マスノスケが計1550トン。ベニザケ、ギンザケ、マスノスケは3種合わせて一隻当たり1トン以内とする。

 一方、漁業協力費については、下限額を2000万円引き下げ、1億8000万~3億13万円の範囲で漁獲実績に応じて決定することで一致し、漁業者負担の軽減が図られた。なお、昨年の実際の支払額は下限額の2億円だった。

 交渉は11日からウェブ会議で行われ、日本側は水産庁の坂康之増殖推進部長が、ロシア側はヤコブレフ連邦漁業庁副長官がそれぞれ代表を務めた。[....]