日本さばけるアカデミー、大阪本場で初開催 

2023年4月17日

井内社長㊨と田村さんがクロダイを捌きトークを繰り広げた

 日本さばけるプロジェクト実行委員会はこのほど、「日本さばけるアカデミーin大阪市中央卸売市場本場」を開催した。参加者は(有)井内水産で大阪湾産サワラや高知県産ブリを捌く体験や(株)三谷鰹節店で削節の試食などを通して、仲卸の仕事への理解を深めた。魚の捌き方や海洋環境など、海と食文化を学ぶ同イベントは、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として日本各地で実施している。大阪本場では、大阪市水産物卸協同組合などの協力により初開催となった。

 イベントには、抽選で選ばれた小学生(4~6年生)と保護者16組31人が参加。同組合の井内正幸井内水産社長と、お笑いタレントの田村亮さん(ロンドンブーツ1号2号)が明石産クロダイの捌き方を実演。海洋環境についてのクロストークが行われたほか、場内仲卸店舗の見学会も実施された。田村さんは「海や川の危険を理解しつつ、楽しんでほしい。体験しながら海の知識を増やしてほしい」と呼び掛けた。

 このあと、参加者は板前の衣装に着替え、一人一尾ずつアジを捌いた。大手ノリメーカー・ニコニコのり(株)大阪支店営業二課の野口智佳主任らも駆け付け、ノリの二大産地である有明海と瀬戸内海の違いなどを説明。参加者らは、捌いたクロダイ、サワラ、ブリ、アジを具材に、有明海と瀬戸内海のノリで手巻き寿司を作り、産地や食感の違いを感じながら味わった。[....]