新養殖積ぷら案「反対」鹿児島かん水、説明会で表明

2023年5月11日

県内約100人の養殖業者が集まった

 鹿児島県かん水養魚協会(長元信男会長)は8日、鹿児島市内の水産会館で水産庁による新たな「漁場改善計画」と「養殖積立ぷらす」に関する説明会を開催した。養殖業者の収入が減少した際に補填する養殖共済「積立ぷらす」を、現行よりも価格が下落しないと払い戻しが発動しない2011年以前と同じにする案について、鹿児島県かん水は反対する方針で出席者から同意を得た。

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 現行の漁業収入安定対策事業は、適正養殖可能数量を守る漁業者を対象としている。適正養殖可能数量は06~10年の生産量の最大と最小を除いた3年間の平均値を基準年とし、5~10%削減など「増産しない」方向で設定されてきた。一方、水産改革の一環として策定された「養殖業成長産業化総合戦略」では、ブリ類、マダイなどについて生産量、輸出量の増大目標が明記されている。[....]