ぎょさい・積立ぷらす、773億円に

2020年3月25日

 漁済連(宮原淳一会長)は23日、2019年度の「ぎょさい」「積立ぷらす」の支払実績をまとめた。それによると、合計は773億円に上り、過去最高だった前年度実績の582億円に比べ33%、191億円も増えた。主要漁業で台風などによる被害や、不漁が長期化しているのが要因。漁済連は支払い状況から、「台風や豪雨による甚大な被害が各地で起き、記録的な不漁が複数年にわたり続く厳しい状況」と分析、漁業経営を守る備えとしての「ぎょさい」と「積立ぷらす」の積極活用を呼び掛けている。

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 「ぎょさい」の19年度共済金は29%増の294億円、「積立ぷらす」の払戻金(国の補填金を含む)は35%増の479億円。甚大な自然災害と海況異変による不漁の長期化によって支払いが増えた。経費分を補償する「ぎょさい」の支払額は過去2番目、減収分を補う「積立ぷらす」は過去最高の前年度を更新した。[....]