新幹線利用し高鮮度輸送、東町漁協「鰤王」香港へ

2024年2月5日

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新幹線で輸送される「鰤王」

 鹿児島・JF東町漁協は昨年12月14日から、新幹線輸送を活用して同漁協のブランドブリ「鰤王」を香港へ輸出する取り組みを進めている。従来のトラック輸送と比較して1日早く現地に届くため、新鮮さで好評を博している。

 東町漁協は年間200万尾近い生産量のうち約1割を輸出しており、香港も重要な輸出先の一つ。九州新幹線を活用する場合、午前11時ごろ水揚げしてから出水(いずみ)駅までトラックで輸送、午後2時ごろには福岡の倉庫へ搬入し、7時ごろには航空機が飛び立ち、台北経由で香港に到着。飲食店は翌日午後3~4時ごろに引き取るため、水揚げ翌日には店頭に並ぶ。

 これまでは水揚げ後トラックで福岡空港へ運び、翌日のフライトで香港に到着するため、飲食店はさらに翌日の水揚げから2日後に引き取るのが慣例だった。[....]