2023年8月14日
三倍体のシングルシードカキを養殖する徳島・阿南市の一水産(前田将代表)が養殖する新品種、純九州系のカキが良好に生育している。いわゆる九州系は小さい形状が特徴だが、生育方法によっては大きく育つことも判明し、新たな商流など活用の幅が広がることも期待される。養殖バスケットに入れた人工種苗5万個はいずれも、うみの(株)(徳島・美波町、中村智治社長)が供給した。
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6月末時点で、宮城系のカキは約20%が斃(へい)死、従来からの九州系カキは約15%の斃死がみられたが、新品種の純九州系カキはほとんどが生残していた。前田代表は「徳島でも水温上昇が懸念されているが、純九州系の種は強い」と語る。[....]