広がるオンライン市場、送料無料で拡大

2020年9月24日

 新型コロナウイルス感染拡大の影響をきっかけに、水産物ではなじみが薄かったオンライン市場が、流通の一手段に定着しつつある。緊急事態宣言で外出自粛が求められた期間に認知度を上げただけでなく、出荷が停滞した事業者を支援する国の施策で再び脚光を浴び、対象品目が増えたことで安定期に突入しており、登録ユーザー数が4倍超となったサイトもある。特に水産物の場合、対象品目の送料の無償化支援策が、利用の大きな動機になっているようだ。

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 農林水産省の国産農林水産物等販売促進緊急対策事業を活用した「品目横断的販売促進緊急対策事業におけるインターネット販売推進事業」および、水産庁の「インターネット通販等を活用した販売促進事業」で、コロナ禍により在庫の滞留が顕著な農水産物の送料が無料になると、電子商取引(EC)の運営会社が次々と事業を活用、利用が一気に拡大した。[....]