寒ブリ「煌」初認定の1本に史上最高価格400万円

2022年12月5日

初日に唯一認定された「煌」のプレートを掲げるどんたくの山口社長?(写真はJFいしかわ提供)

 JFいしかわ(笹原丈光組合長)は1日、地域ブランドの「天然能登寒ぶり」のトップブランドとして今年デビューした「煌(きらめき)」の認定を始めた。JFいしかわが運営するかなざわ総合市場(金沢市無量寺町)では同日午前9時から、グランプリ(最高金額)を決める初セリ「鰤?1(ブリワン)グランプリ」が実施され、目利き人による厳しい認定を唯一クリアした15・5キロサイズの1本が、寒ブリ史上最高価格となる400万円で落札された。

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 漁獲したのは七尾市の岸端定置網組合で、体長は94センチあった。仲買人の七尾魚市場(株)を通じて落札したのは同じ七尾市で食品スーパーを展開する(株)どんたくで、同社が経営する「どんたく西南部店」「どんたくアスティ店」の2店舗で、通常の寒ブリと同じ価格帯で刺身や寿司などとして販売された。

 セリに立ち会ったどんたくの山口宗大社長は、「七尾市の企業が地元で獲れた初の『煌』を必ずセリ落としたかった」と喜び、「史上最高額でセリ落とされたことで、能登の海産物が全国に知れ渡り、能登全体にスポットライトが当たってほしい」と、その意図を明かした。[....]