家計調査(23年)魚介類、名目3年ぶり増

2024年2月8日

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過去10年の「魚介類」における家計支出金額の推移(円)

 総務省は6日、家計調査の消費支出における2023年12月分を発表し、23年暦年累計がまとまった。2人以上の世帯の消費支出は年間通じた値上げの影響で名目増となった一方、消費者物価指数で補正した実質は前年比2・6%減だった。食料は外食の回復はあったものの、実質2・2%減。魚介類は調理食品と並んでマイナスの主要因となった。ただ、巣ごもり需要収束後にマイナスが続いていた名目増減が3年ぶりにプラスに転じた。

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 23年の魚介類に対する支出は7万4978円だった。年間の実質増減は公表されていないものの大幅なマイナスだったと推定される。名目では2・5%増(以下はいずれも名目)で、ほぼ2年前(7万5035円)と同水準だった。実質増減も一部年末商材が値下がりした12月には巣ごもり需要期以来の実質増に転じていて、潮目が変わり始めたことが分かる。[....]