家計調査(4月)魚介類、実質減ペース鈍化

2023年6月7日

 総務省は6日、家計調査報告(2人以上の世帯)2023年4月分を発表した。3月同様、節約志向の影響か、携帯電話関連の通信費や補習教育・予備校などの教育費の減少幅が大きくなり、旅行費・外食・交通運賃の増加分を上回ったことで、消費支出は2か月連続で実質減(消費者物価指数で補正)だった。魚介類は減少ペースがやや鈍り、15か月ぶりに1ケタ減だった。

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 消費支出金額全体は30万3076円で前年比4・4%の実質減。内数の食料も8万2565円で1・1%の実質減となった。食料の実質減は7か月連続。外食の実質大幅増は続いたものの、調理食品や魚介類のマイナスのため前年に届かなかった。

 魚介類は5876円で実質は8・7%減。名目は5・4%増と値上げで大きく上振れし、4か月連続の増加となった。生鮮魚介は3264円で実質9・7%減、塩干魚介は1079円で実質6・5%減、魚肉ねり製品は670円で実質4・9%減、他の魚介加工品が863円で実質10・1%減だった。[....]