宮城・福島で震度6強、水産にも大きな被害

2022年3月18日

 宮城県と福島県で16日午後11時36分ごろ、最大震度6強を観測する地震があり、沿岸各地でさまざまな被害が発生した。心配された津波はごくわずかにとどまったが、激しい揺れで複数の漁港に段差が発生。広範の冷蔵倉庫に相当量の荷崩れ、加工場に配管損傷などが生じた。昨年2月に起きた大地震からの復旧がまだ途上にある施設も少なくなく、関係者は「天災とはいえ頻発にもほどがある」と繰り返される地震災害にやるせなさを募らせている。

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 気象庁によると、震源は福島県沖で、深さは57キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・4と推定され、震度6強を福島県の相馬市と南相馬市、震度6弱を宮城県の石巻市、東松島市、山本町、亘理町などで観測した。津波注意報は地震直後、両県沿岸を対象に発令。予想最大高1メートルだったが、観測高は石巻港で30センチ、仙台港と相馬港で20センチなどにとどまり、翌午前5時に解除された。 [....]