宮城ギン、浜値5年ぶりに500円割れ

2020年8月5日

 宮城県の養殖ギンザケの2020年の生産が終了した。成育は漁期を通じて順調に推移し、総生産量は計画通り1万4000トン台を達成した。単価は競合するチリ産が安値で大量に搬入されたあおりで約2割下げ、5年ぶりにキロ500円を割り込んだ。産地の加工業者は「実需に即した適正価格。コロナ禍を考えれば想定以上」とするが、生産者にとっては「利益はほぼゼロ。生活が苦しくなる」と肩を落とす厳しいシーズンになった。

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 JFみやぎがまとめた今期の水揚げ(実施期間3月16日?7月末)実績は、数量1万4098トンで前年比1・1%減、金額66億8300万円で22・6%減、平均単価キロ474円で21・8%(132円)安となった。なお、高鮮度処理した最高級ブランド「みやぎサーモン」は全体の12%、約1700トン出荷された。[....]