実習船・湘南丸出港、神奈川県立海洋科学高 

2023年4月27日

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遠洋航海に出港する乗船生徒ら

 神奈川県立海洋科学高校(石垣隆校長)は22日、神奈川・三浦市の花暮岸壁で実習船・湘南丸(646トン)の出港式を行い、船舶運航コースの3年生28人(女子1人を含む)と、専攻科生13人(4人)の計41人を約2か月の遠洋航海へ送り出した。2020年から新型コロナウイルス対策で制限していた見送り人数を緩和し、今年は4年ぶりに全校生徒が参加する出港式となった。

 乗船生徒らは10日にPCR検査を受け、12日から10日間にわたる船内での隔離期間を経てからの出港とした。式典でも乗組員と乗船生徒は下船せず、岸壁から十分な距離を確保したうえ見送られた。

 石垣校長は「湘南丸は最新鋭の機器を揃え、最高水準の安全性と優れた機能性を有する全国トップクラスの実習船。コロナ対策も万全の体制を整えた」と話したうえで生徒らに「未知の体験に大いに期待をもって臨んでほしい」と伝えた。

 生徒あいさつは航海系の2人が務め、三留直太朗さんは「不安もあるが船からの夕日や星空、おいしいご飯などをモチベーションにがんばりたい」、内田航太郎さんは「水平線より先の新しい景色のもとで、新しい自分へと進化したい」と、それぞれ実習にかける思いを語った。[....]