神奈川海洋科学高の湘南丸、初の航海終え三崎で水揚げ

2018年6月22日

2か月の航海を終え初水揚げされるマグロと、見守る生徒たち

 神奈川県立海洋科学高校(石垣隆校長)の新しい実習船・湘南丸(696トン、鈴木太一船長ら23人乗り組み)が約2か月間の初航海を終え三崎に帰港、メバチなどのマグロ類を水揚げ、販売した。
 2018年度第1次航海として、4月21日に、本科・船舶運航科生34人、専攻科・漁業科生10人、機関科生5人の49人と、2人の指導教官も同乗し、新・湘南丸に乗り込んで、三崎港を出掛。北緯12?15度、東経176度?西経159度の海域で洋上実習を行って、同港に帰港した。
 この日は、5月2?27日の実習操業で漁獲したメバチ5・9トンなど約10トンを冷凍マグロ専用低温三崎魚市場で販売。大バチは52本でキロ1047円、中バチは889円で落札された。
 今年の同船の大バチは昨年同期と比べ220円以上、中バチは120円以上もの大幅安となったことについて同魚市場の仲買人は「ここにきて刺身用マグロの売れ行きが悪い」と口を揃える。あいにくの需要低迷が冷凍メバチ相場の大幅安を引き起こしているものとみられる[....]