太平洋クロマグロWCPFC北小委、大型シフト拡大に合意

2023年7月11日

 太平洋クロマグロの資源管理について話し合う国際会議が、7日に閉幕した。小型魚(30キロ未満)の枠を大型魚(30キロ以上)へ振り替える際に使用できる換算率1・47倍の利用上限の拡大を、12月の中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)年次会合で提案すると決めた。大型へ振り替え可能な小型魚枠の比率は、日本で現行の10%から30%に引き上げられる。年次会合で承認されれば、日本の総枠は2023年から最大で378トン増の1万187トンとすることを検討できる。

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 会合はWCPFC北小委員会と全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)の合同作業部会が3~5日、WCPFC第19回北小委員会が6~7日に福岡市内で開かれた。

 小型魚からの振り替え措置の見直しは、韓国から提案された。より多くの小型魚を獲り控えることで、漁獲が資源に与える影響を緩和させる。管理方策の一環として22年から、1・47倍の換算率を利用したメリット措置が採用された。日本は小型魚枠の10%を上限に措置を利用でき、22年と23年には全量を振り替え、総量で188トンを増加させている。[....]