土用ウナギ、逆風下に善戦

2022年8月26日

 3年ぶりに新型コロナウイルス対策の行動制限を伴う地域がない中で迎えた、7月23日の夏の土用丑の日(一の丑)商戦に絡み、水産経済新聞社で主な量販店・スーパー約30社に販売動向の独自アンケートを行い、8企業から回答が寄せられた。それによると、過去2年と違い巣ごもり需要の強烈な追い風がやみ、相場も上昇局面にあるという厳しい環境下での商戦となった割には、善戦したといえる商戦となったもようだ。

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 集計期間の違いに留意する必要はあるが、売上金額での前年超えは伸び率の大きな順に、原信・ナルス(117%)、量販店・スーパーA(104%)、東武ストア(101%)となった。これに加えて、数値は非公表だがヨークが前年を超えている。

 都市部から地方への人口流出があったほか、7月23日が土曜日となったことで郊外の大型商業施設への人の流れが増えるなど、立地を追い風にした企業でプラスになることが多かった。

 総じて平均単価は上昇傾向だったが、早めの調達などで前年に比べて単価上昇を抑制できた企業もプラスが多くなった。[....]