園田学園女子大学短期大学部・浜口尚教授に聞く/ナガス、2年連続休漁

2020年8月24日

「満足のいく研究ができていない」と話した浜口教授(一昨年12月撮影)

 新型コロナウイルス感染拡大は捕鯨産業にもさまざまな影響を及ぼしている。先住民生存捕鯨や商業捕鯨を研究する園田学園女子大学短期大学部の浜口尚教授に昨今の状況について話を聞いた。

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 ◇新型コロナウイルスの捕鯨業への影響は。

 ◆浜口教授/今季、研究しているアイスランドのナガスクジラ捕鯨、ミンククジラ捕鯨は見送られた。これによりナガス、ミンクとも2年連続で操業中止となった。ナガスについては解体従事者に感染者が出た場合、隔離措置を取る必要があることなどから行われなかった。また、ミンクについては現在、操業許可海域がホエール・ウオッチング専用海域の外側に設定されており、漁場までの往復にかなりの経費がかかるため、行われなかった。[....]