八戸サバ水揚げ8割減、加工原料不安が深刻化

2022年12月19日

八戸での水揚げが極度に落ち込んでいるサバ(写真はイメージ)

 国内屈指のサバ加工基地・青森県八戸でサバの水揚げが激減し、地元加工業者の原料不安が増している。三陸の他地区で水揚げされているサバも小型主体で加工に適さず、この先の魚体の良化や他産地での水揚げ増加を祈るしかない状況だ。

       ◇       ◇       ◇

 八戸市のまとめによると、八戸港における今年のサバ水揚げは11月末現在で1760トンと、前年同期を81%下回っている。サバ水揚げの大半を担うまき網の漁場が近海に形成されず、まとまった水揚げがされていないことが主因だ。まき網漁業者は三陸沖の水温上昇など海洋環境の変化の影響が大きいと指摘。「何度か(八戸沖で)操業にトライしてみたが、5?10トンしか獲れなかった」と、サバの?不在?を説明する。[....]