中国輸出「再認定」が必要/厚生労働省

2021年3月2日

 厚生労働省はこのほど、中国向け水産物輸出を続ける事業者を対象に自主点検後、必要資料を4月30日までに証明書発行機関へ提出するよう関係事業者に通知した。昨年実施されたビデオ査察で、中国側から施設の衛生管理などに問題があるとして指摘を受け、改善を求められたことが理由だ。中国向けの輸出を手掛ける事業者は「求める資料をすぐに提出できる水産会社は少ないはず」と懸念を示している。

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 中国向けに水産物を輸出するには従来から施設登録が必要で、各事業者は中国側が定める取り扱い要綱に適合していることを自己確認のうえ申請をし、国が取りまとめて中国側へ伝えることで施設登録が認められていた。

 昨年末のビデオ査察の際に、加工場内に水たまりなどがあったことを中国側は問題視。施設の基準適合性の確認手続きの改善を求め、海関総署から衛生基準の詳細なチェックリストが送られ[....]