㈱ゼロカラ、特許技術で「4倍速の凍結」

2022年4月27日

凍結機を前に説明する荻野社長

 従来の液体凍結機との比較で「4倍の速さで凍結できる」というベンチャー企業?ゼロカラ(横浜市、荻野龍哉社長)の「超高速凍結機ZERO?03」が注目を集めている。刺身や切身はもとより、塩焼きや味噌漬、寿司でも自然解凍しただけで作りたてと変わらないおいしさを再現できるといい、産業ロボットなどに強みをもつ?ドーワテクノス(北九州市、小野裕和社長)とのパートナーシップを生かし食品工場への導入例を少しずつ増やしている。

       ◇       ◇       ◇

 2017年11月に創業したゼロカラは当初、給食センターなどの業務改善コンサルタントとして事業を展開しており、凍結機はセントラルキッチン化のためのツールの一つだった。それが、エアコンや冷凍冷蔵庫の大手メーカーの開発担当者が移籍してきたことから自社での開発力を獲得。荻野社長が創業前に、凍結機を販売しながら課題と認識していた点の改良版の開発にこぎ着けた。[....]