ミナミマグロ総枠2万トン

2023年10月16日

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ミナミマグロTACおよび国別配分

 ミナミマグロの資源や漁獲などを管理する地域漁業管理機関、みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)の第30回年次会合が12日に閉幕した。2024~26年の総漁獲可能量(TAC)は、現行(21~23年)の1万7647トンから3000トン(17%)多い2万647トンで合意した。このうち日本への割当は7295トンで、1050トン(16・8%)の増枠となる。総枠が2万トンを超えるのは1994年のCCSBT設立以来初めて。資源状態の悪化を受け1万トンを切ったこともあったが、資源管理の努力継続で当初の枠を超えるまでの回復を実現したことになる。

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 年次会合は9日から韓国・釜山で開催された。3000トンの増枠は昨年の年次会合で科学委員会が示した数字と同じで、国別配分も現行の比率を踏襲している。ただし、インドネシアがミナミマグロ漁場の沿岸国であり、開発途上国であることを強調して配分比率の見直しを求めたことで、数量が上乗せされている。日本からの移譲数量は、これまでと変わらない。[....]