マイワシ、好漁も小型主体で鮮魚向け減

2020年8月12日

 近年、夏場にも水揚げがまとまる生鮮マイワシだが東京・豊洲市場では6月下旬から数量を落としている。全国の水揚量は年初から前年超えを継続しているが、加工用途の利用が多い小型(一尾50グラム以下)が主体。飲食店や量販店・スーパー向けに流通する100グラム以上の水揚げが少なくなっており、価格も上昇基調にある。8月に入り数量・価格ともに回復しつつあるが、昨年良型の魚がよく獲れた道東沖の水揚げが弱く、回復が待たれる。

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 漁業情報サービスセンター(JAFIC)の「おさかなひろば」によると、7月までの全国の生鮮マイワシの水揚量は35万5259トン(前年比30%増)と、好漁だった前年をさらに上回るペースにある。7月の水揚げは特に好調で7万5523トン(前年同月比72%増)だった。[....]