スケソウTAC(24年)太平洋系群17.6万トンに

2024年1月16日

 【札幌】スケソウの2024管理年度(24年4月~25年3月)漁獲可能量(TAC)意見交換会が12日、札幌市内で開かれ、水産庁から4系群のTAC案が提示された。太平洋系群は固定方式から資源水準に応じたTACへの移行となり、前年度比6000トン増の17万6000トンが提示され、新たに東北海域での漁獲増に対応した留保枠も設定した。日本海北部系群は7600トン増の2万2900トンと2年連続の大幅な増枠となる。2月上旬開催予定の水産政策審議会資源管理分科会に諮問される。

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 太平洋系群は21~25年度の5年間を1ブロックとし、21~23年度はTACを17万トンに固定し、24~25年度の2年間は資源水準に応じてTACを設定するという漁獲シナリオ(β0・9)を採用する。

 資源評価では、16・17年級群は高豊度、18・19年級群は低豊度と推定されているが、22年級群は高豊度の可能性があるため、親魚量は一度減少するものの、その後は再び増加すると予測されている。[....]