ジェイ・アラバスター氏に聞く/商業捕鯨再開1年、反対活動やや沈静化

2020年8月21日

「鯨食文化への反対から、生体展示反対にテーマが変わってきた」と話すアラバスター氏

 商業捕鯨開始から1年が経過した。元AP通信記者で現在、和歌山・太地町で生活するジェイ・アラバスター氏(米国アリゾナ州立大学大学院博士課程)に最近の状況について聞いた。

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 ◇商業捕鯨に移行してから1年がたちました。

 ◆アラバスター氏/太地町で生活しているが、町に大きな変化はない。南極海の調査捕鯨がなくなったことなどから、反捕鯨団体による反対活動は少し落ち着いた。一方で、小型鯨類の漁獲については生体販売への反対が強くなってきていて、日本人の反対活動家もいる。伝統的な食文化については、反対活動をしても地域の人を含めて多くの国民の賛同を得にくいことが分かったのだと思う。[....]