コンテナ、22年も混乱か

2022年3月16日

 公益財団法人日本海事センター(宿利正史会長)は14日、「新型コロナウイルス感染症の拡大等で大きく変貌するコンテナ船業界」をテーマに第1回JMC海事振興セミナーをオンラインで開いた。大手船会社の幹部2人を含む4人が話題提供。同センター客員研究員を務める拓殖大学商学部の松田琢磨教授は「2022年も混乱は続く可能性が高い」と全体を総括した。

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 世界のコンテナ船による海運は、北米航路や欧州航路の基幹航路で発生した、新型コロナによる労働力や資材の不足、巣ごもり需要に伴う需要増などに伴う目詰まりが全体に波及し、著しく機能低下している。特に象徴的なのは北米航路の主要港の米西海岸ロサンゼルス港で、港湾混雑による沖待ちは年明けに100隻超に拡大。ここ最近は旧正月に伴う減便で60隻台まで減ったが依然として高水準で、輸送費などが高止まりしている。[....]