居酒屋式「もうかる漁業」、ゲイドが尾鷲の小型定置参入

2017年11月16日

加藤市長と会見に臨む五月女社長

 飲食やヘルスケアなど多角的な事業を展開する?ゲイト(本社・東京都墨田区、五月女〈そうとめ〉圭一社長)は14日、同社が経営する都内の居酒屋「くろきん虎ノ門本店」で会見し、三重県の定置漁業(小型)に参入することを発表した。来月後半にも水揚げを開始する。尾鷲市の加藤千速市長も同席、五月女社長は「漁業は早く手を打たないと間に合わない。漁師を増やしおいしい魚を東京に届ける。本気です」と、漁獲物を自社の居酒屋店で利用するなどもうかる漁業の実現に意欲をみせた。

 小型定置網は、共同漁業権の中で利用されていなかったものを、地元・JF三重外湾漁協の准組合員となり営む。

 漁獲物は当面、尾鷲市内の市場に全量を水揚げし漁業ノウハウ蓄積に専念するが、将来的には水産物以外の三重の食材とともに自社物流網を通じて東京の店舗などへの配送を目指す。産地を元気にし、消費地には高品質・鮮度の食材を供給する体制を構築する狙いだ。[....]