オイラ大地、穴あきワカメをスナック菓子に

2023年7月11日

新アップサイクル商品を発表する三輪ブランドマネージャー(左端)、東海林グリーンプロジェクト責任者(中央)。右端は阿部フィッシャーマン・ジャパン代表

 オイシックス・ラ・大地(株)(高島宏平社長)は6日、東京・渋谷区の「CHOOSEBASE SHIBUYA」内で記者会見を開き、フードロス解決型ブランド「Upcycle by Oisix」の新商品として、未活用だった規格外ワカメをアップサイクルし、スナック菓子2種類を20日から発売すると発表した。

 今月に2周年を迎える「Upcycle by Oisix」では、食のアップサイクルにおけるプラットフォーマーとして、次々とアップサイクル商品の開発販売を行ってきたが、今回はワカメにフォーカスした。

 オイシックス・ラ・大地の三輪千晴ブランドマネージャーは、「当社が目指す食のサステイナビリティは、生産現場から食卓までサプライチェーン全体でのフードロス撲滅に注力することで、この2年で未活用だった食材ならではの商品を70点以上お届けし、商品化したフードロス原料は30種類以上に上る。フードロス削減量でいうと、この2年で約87トンを削減している」と明かした。

 ワカメの一大産地である宮城・石巻市でワカメ漁を行う(一社)フィッシャーマン・ジャパンの阿部勝太代表理事は「年々水温が上昇しているせいか、今年は特に穴あきワカメの比率が増えており、除去する作業に人手と時間を取られているのが現状。ワカメは通常、塩蔵やフレッシュで販売されているため、穴あきだと商品にならなかったが、今回このような取り組みが出来上がったことで多くの人に穴あきワカメの存在を知ってもらい、アップサイクル商品の購入をしていただけるのはありがたい」と話した。[....]