<旨い本マグロ祭り>おいしさ・色・脂乗りを厳正審査

2018年12月20日

色も重要な審査項目だ。一般審査員も一生懸命審査した

 7回目を迎える「長崎発旨い本まぐろ祭」(長崎県まぐろ養殖協議会、JF長崎漁連主催)が7日、長崎市内で開催された。最高得点を取得した最優秀賞は、JF五島漁協が出品した豊田通商の子会社、ツナドリーム五島の人工種苗クロマグロが受賞。次点となる優秀賞は長崎ファームに贈られた。人工種苗マグロの受賞は2年前に最優秀賞、優秀賞のどちらもが受賞して以来となった。

 審査はマグロの鮮度を保つため冷房を最低の21度Cに設定した部屋で、専門審査員、一般審査員ともに15人ずつがマグロに近寄ったり離れたりしつつ色みを熱心に見比べ、試食。「難しかー」とレベルの高いマグロに頭を悩ませつつ採点していた。

 審査委員長を務めた宮原正典水産研究・教育機構理事長は講評で「外観の差は本当に少なかった」と平均的な仕上がりだったと評価し、「1位、2位の差が小さかった。ツナドリームは一般審査員の支持を多く集めていた」と明かした。養殖マグロが「国内だけでなく海外市場でも評価されるようになるといい」と今後に期待を寄せた。[....]