「三陸わかめ」23年入札、終了数量6%減で過去最低水準

2023年5月12日

終盤で盛り返したものの、品質・数量ともに伸び悩んだ今シーズンの「三陸わかめ」

 JF全漁連が岩手県と宮城県の産品を対象に実施してきた「三陸わかめ」の2023年入札会が10日に終わった。終盤に盛り返したものの最盛期は高海水温と栄養塩不足が重なって伸び悩み、数量(原藻換算)は前年比6%減の2万646トンで過去最低水準に。価格は越年在庫の少なさが重なって跳ね上がり、平均単価は17%高のキロ266円と、過去最高水準の高値となった。金額は9%増の54億9300万円となり、生産者は収入増を果たした形だが、加工業者にとっては終始、高値買い付けを強いられる厳しいシーズンだった。

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 県別実績は岩手が数量6%減の1万859トン、金額11%増の29億9400万円、単価19%高の276円。宮城が6%減の9787トン、7%増の24億9900万円、14%高の255円だった。[....]