気仙沼でカツオ活況、連日の水揚げラッシュ

2023年7月14日

13日早朝にも168㌧の大量水揚げがあった

 宮城県の気仙沼港が鮮カツオの水揚げラッシュに沸いている。近場に形成されたビンナガの好漁場で混じり程度はあったが、北上した群れの加入によって一気にまとまり、先週から一本釣り船とまき網船が連日100~500トンの大量水揚げを続けている。サイズは一尾2・5キロ前後と扱いやすく、脂も「かなりある」との評価。中盤以降に低調著しかった昨年とはまるで異なる漁模様で、関係者の誰もが「今年はいける」として本番の8月以降にも大きな期待を寄せている。

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 気仙沼港の水揚げは平年並みの5月15日にスタート。例年だと近場に漁場ができる夏まで途切れがちだが、今年は早くから三陸南部にビンナガの好漁場が形成されたため、以降もその漁獲・水揚げに混じる形でほぼ切れ目なく続いた。今月に入ると漁場に加入するカツオがみるみる増え始め、操業していたまき網船、一本釣り船は狙いを変更。これに伴って水揚げがまとまり、6日以降は100トンを優に超すラッシュとなっている。[....]