三陸イサダ好発進

2022年3月4日

女川港に水揚げされるイサダ

三陸沿岸のイサダ(オキアミ)漁が順調な滑り出しをみせている。岩手県は先月21日、宮城県は今月1日に解禁されたばかりだが、どちらも「群れが濃く、出漁すれば相当量獲れる」状況で、主要港・女川にも3日までに延べ40隻が320トン水揚げした。昨年は極度の不漁に見舞われ、漁期半ばでの打ち切りを強いられただけに、関係者の誰もが「今年こそは」と豊漁への期待を高めている。

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 今年は両県それぞれに漁獲枠を1万5000トンに設定してシーズン入りした。岩手の初水揚げはシケのために解禁から4日間を要したが、以降はほぼ切れ目なくまとまった水揚げが続いており、3日現在の累計は1355トンに達している。

 宮城では解禁初日の1日に初水揚げがあった。主要港の女川には20隻が入港し、158トンを水揚げした。翌日途切れたものの、3日には再び20隻が入港し、162トンを水揚げしている。[....]