「能登とり貝」が初セリ、史上最高値2万5000円

2024年5月20日

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多くのメディアが集まった初セリの様子(JFいしかわ提供)

 石川のブランド農林水産物「百万石の極み」の一つ、「能登とり貝」の初セリが16日朝、JFいしかわが運営するかなざわ総合市場(金沢市無量寺町)で開かれた。上場のあった319個(前年273個)のうち、唯一だった一個200グラム以上の最高等級「プレミアム」が、昨年の初セリで付けた史上最高値(一個1万5000円)を更新する、一個2万5000円の値を付けた。

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 「能登とり貝」は本格出荷開始からちょうど10年目の節目を迎えた。元日に発生した能登半島地震の影響で、養殖イカダなどの施設が壊れるなどの被害が出て、近年平均の6万個から2割程度の減産を見込んでいるものの、6月いっぱいまで県の内外に出荷される。

 初セリ前にあいさつした能登とり貝生産組合の小泉一明組合長は、地震影響があったことに触れつつ、できる限りの出荷ができるよう「がんばるので応援をよろしくお願いします」と生産者の代表として決意を伝えた。[....]