静岡県立漁業高等学園生徒マリアナ海域へ乗船実習出航

2017年11月30日

実習生徒を乗せて焼津港を出航する実習船やいず

 次代を担う人材を育成している県立漁業高等学園(青木一永園長)の第48期生14人が、県立焼津水産高校の実習船・やいづ(佐藤祥船長、559トン、乗組員19人)に乗船して24日、焼津港から南太平洋マリアナ海域へ約1か月の乗船実習航海に向かった。

 4月に入学した漁業高等学園・総合漁業科(1年制)の航海専攻8人、機関専攻6人の計14人の生徒(15?28歳、県内8人、県外6人)と学園の指導教員2人が乗船。鹿児島県・鹿児島湾で活餌を積み込んだあと、一路実習を行うマリアナ海域に向かう。生徒は漁業現場で即戦力となるよう、船舶の運航技術、機関運転技術や漁場探索、カツオ一本釣り、漁獲物処理・保存の漁労技術などを体験、習得して12月18日に焼津港へ帰港する。帰路に沖縄への寄港も予定。

 出航式で青木園長は、「現場では同じ船の仲間と助け合うことが大切で、乗船実習で行動が試される。がんばった分だけ漁師に近づくと思い、試練を乗り越え、たくましく成長して戻ってきてほしい」とあいさつ。乗船生徒を代表して航海専攻の田村颯汰さん(18歳、埼玉県出身)が、「立派な漁師になるために、現場の仕事をしっかり習得してきたい」と、力強く誓いの言葉を述べた。[....]