豊洲市場の一般公開開始、卸売市場なども見学可能に

2018年10月16日

混雑する6街区水産仲卸売場棟への通路。飲食店舗への行列は駅近くまで続く

 東京・築地市場から移転し、11日に開場した豊洲市場の一般公開が13日から始まった。場内の見学者用コースは無料で、予約も不要。セリが行われる卸売場の様子を見ることができる。真新しい市場と築地でも人気だった飲食店の味を楽しもうと、公開前から長い列ができた。
 見学者用コースには、ターレットトラックが展示され、近くで写真撮影ができる。場内の寿司・喫茶店など飲食店、物販店も利用できる。閉場日を挟んだ15日以降は、午前5時から午後5時まで入場可能になる。日曜日など市場が休みの日は見学できない。
 場内の寿司店・寿司大に並んだ宮城県名取市の男性は「1時間以上並んでいるが、ちっとも進まない」と苦笑い。別の店に家族で並んでいた江東区の岩城正明さんは、「築地とは違い、子供を連れて行きやすくなった」と評価する。「周辺は閑散としていたが、今は賑わっていて感慨深い」と話していた。
 外国人観光客に人気が高いマグロのセリは15日から、見学者用コースから眺めることができるようになった。来年1月15日以降は、セリの場所により近い専用スペースから見学可能になる。衛生上の問題を考慮し、豊洲ではセリの様子はガラス越しで見る方式になる。[....]