世界の水産物1・5%増え2億トン突破、養殖がけん引

2018年3月23日

 2016年の世界の水産物生産量(漁業・養殖)は前年を1・5%上回り2億222万トンと初めて2億トンを突破した。FAO(国連食糧農業機関)が21日に発表した。天然水産物の漁業生産量が前年を下回る中で、養殖生産は4・5%増と高い伸びをみせ、牽(けん)引する状況が続いている。

 漁業と養殖を合わせた16年の水産物生産量の国別1位は中国。漁業生産は前年を下回ったものの養殖が4・5%増の高い伸びをみせ順位をキープ。インドネシアも漁業生産は前年を割ったが養殖が6・2%増えて2位。インドは漁業生産も4・5%増、養殖も8・4%増と高い伸びをみせて3位。ロシア(6・9%増)、ミャンマー(5・2%増)、マレーシア(5・9%増)もそれぞれ増やした。

 魚種別では、スケソウが前年トップのアンチョビを抜いて1位に返り咲いた。

 養殖では国別で韓国が10・9%、エジプトが16・7%と前年を大きく上回った。魚種別では大西洋サケが20・6%と高い伸びをみせ2位に入り、アメリカザリガニも18・7%と増えた。[....]